取引口座は国内と海外どちらにすべきか(9つの比較)

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FXの鬼、ジャンヌのプロフィール→ジャンヌってどんな人?
初心者向けリアルトレード講座、鋭意追記中→『鬼のFX口座(実践編)』

こんにちは。FXの鬼、ジャンヌです。

皆さん証券会社(FX業者)はもう決まっていますか?


僕も初心者の頃はどこにしたら良いかよくわからなくて、
『FX 証券会社 比較』とかでググって適当に開設していました。
でも機能比較表とか見せられてもイマイチピンとこないんですよね。
『結局どこがええねん!』
みたいな。
実際にトレードをやって12年、どこがオススメか別記事でビシッと書きますけれど、その前に大事な話を。


FX証券会社は大きく分けると【国内】【海外】に分かれます。

今回は【国内】【海外】の違いについて書きます。
これから口座を作る人、作ったけど迷ってる人もしいたら参考にされてください。

結論

僕のトレードスタイル(デイトレ~スイング)による結論は・・・

為替(FXやるなら国内一択!!!

です。

グーグルで検索すると海外の方が良いっていう記事が多いんですが、
実際のトレーダーの意見としては『あんなの嘘』と思ってます。

比較サイトはアフィリエイトですから、やったことないやつがアフィリエイト報酬の多い海外FXを勧めてるだけですね。100%とは言いませんが。

では、国内証券会社の方が理由を今から書いていきますね。

国内証券会社をおすすめする理由

要するに、FX初心者にとっては海外証券会社を選択する理由がほとんどないと考えています。

唯一と言って良いほどのメリットはゴールドや原油、それにダウやDXYなどの指数をトレードできることですが、そもそもゴールドはバクチそのものだし、為替ではないので今回は考慮しません。

ちなみに、僕はゴールドのギャンブルトレードをするためにXMの口座を持っています。
でも誤解しないでください。
僕はギャンブルが好きなので、ゴールドでギャンブルするんです!(結局負けるけど。。。)
トレーダーのジャンヌとしては国内口座しか利用していません。

一口に海外証券会社と言っても無数にありますので、今回はXMとTITANの大手二社を念頭に比較します。

国内証券会社のメリット

1.スプレッドが狭い

現在FX証券会社で取引手数料を徴収しているところは皆無と言っていいでしょう。
(昔は株と同じように手数料取られてたんですよね)

では証券会社の売上はどこから出ているかと言うとスプレッドです。
通貨によって違いますが、ドル円であれば国内最安値は0.1pipsです。
多いのは0.2~0.3pipsですね。

海外の証券会社、例えばXMは1.5pipsです。
実に10倍程度必要ですね。

ポンド円の場合、国内1.0pips、海外3.5pipです。
金額に直すと、国内であれば1万ドルエントリーするごとに20円、海外であれば150円かかります。

トレードするごとにこれだけ違うので、特に短期で売買を繰り返す場合にはスプレッド負けしちゃいます。

2.入出金が極めて早い

僕の使っているYJFXの場合、入金は秒です。冗談じゃなくて2秒とかで着金しますので、入金してすぐにトレードすることが出来ます。

出金は秒というわけにはいきませんが、14:30までに出金すれば、10分~30分位で銀行口座に届きます。

3.入出金が確実

これ、実はかなり重要です。
知らない人が多いのですが、国際間の送金って結構ハードルが高くて、海外のお金を日本に移せないというのはままあることなんです。
せっかく勝っても現金化できない!!
なんてこともありえます。

僕自身はXMではちゃんと送金されるのを確認していますが、
他の業者で現金化できなかったというツイートもたまに見ますので、海外で口座開くときには超大手以外は怖いですね。

4.キャッシュバックキャンペーン

常時やっているわけではありませんが、上手くキャンペーンを使えば、1万円~3万円くらいのキャッシュバックがあります。
現金で返ってきますので嬉しいですね。

ここで注意しておきたいことがあります。

海外のFX業者で、【入金ボーナス100%!】の超高額キャンペーンを謳っているところ、多いですよね。
あれですが、内容をしっかり精査して下さい。

よく見ると、【出金不可のクレジット(残高)】が大半です。

概ねこのようなルールになっています。

・入金額の100%がクレジットとして付与される。
・証拠金現金とは別に管理される。「証拠金○円、クレジット○円」のように。
・クレジットはサブの証拠金として使える。
・トレードの結果の収支だが、勝った分は証拠金にオンされる。負けた分は証拠金から減額され、証拠金がゼロになれば次にクレジットから減額される。
・出金できるのは証拠金のみ、クレジットは出金できない。
・証拠金を出金した場合、証拠金の出金比率に合わせてクレジットも抹消される。
(例えば50万円の証拠金があって30万円出金した場合、クレジットも40%に減らされる)

ちょっとややこしいですが、まとめるとこういうことです。
証拠金としては使えるが出金できない
ここでよく考えてみましょう。
出金できない残高を証拠金として使えるということはすなわち、
さらなるハイレバの世界に誘っているだけじゃないか。

証拠金を10万円+100%クレジット10万円の合計20万円が証拠金として使えるということは、
通常888倍のマックスレバレッジが、1,776倍のマックスレバレッジになることに他なりません。

888倍でも瞬殺で口座溶けるのに、1,776倍なんて負けを早くするだけです。
だからメリットなんて何一つ無くむしろデメリットなのが、100%入金ボーナスなのです。

あ、嘘です1つだけメリットがありました。

【負けた分は証拠金から減額され、証拠金がゼロになれば次にクレジットから減額される。】と書きました。
つまり本来の証拠金が全て溶けても、残っているクレジットでトレードすることが出来ます。
ゼロ円からでも逆転の目があるということですね。
(逆転の目とか言ってる時点でギャンブルトレードなので、どうかと思いますけれど・・・)

5.税金が安い

国内証券会社で出た利益は『分離課税』と言って、FXの利益単独で納税します。(他の所得と通算されない)
税率は20.315%です。
税金は利益が出てからの話ですので、開始した当初はそんなに気を使わなくても良いかもしれませんね。

国内証券会社のデメリット

1.追証が発生する可能性がある。ゼロカットシステムがない。

国内法で損失補填が禁止されている関係で、日本のFX口座ではゼロカットシステムを採用することは出来ません。
その代わり、【追証】システムがあります。
名前だけでビビっちゃいそうですが、証拠金維持率が一定の水準を下回ると、追加で証拠金を入れないといけない決まりです。

で、『追証で借金が出来た!』なんてイメージがありますが、僕に言わせるといつの時代の話なの?って感じで、ちゃんとルールを読んでないんだろうな・・・と思います。

現代のFX口座の追証システムは概ねこのようになっています。
・証拠金維持率が100%を下回ると追証発生
・翌営業日までに追証を入金しないと全ポジションが勝手に解消される
・全ポジションを解消してそれでも不足金が出たら借金になる

わかりますか?肝は証拠金維持率が0%じゃなくて100%未満で追証が発生するというところなんです。
0%だと、全財産が溶けたという意味ですから、イコール借金なんですが、100%なんて相当余裕がある水準で追証が発生するので、追加資金がなければ決済しちゃえば良いんです。

具体的な事例で見たほうがわかりやすいですね。

証拠金10万円、ドル円トレード、必要証拠金は1万ドルあたり45,000円としましょう。
2万ドルロングした場合、必要証拠金は9万円、持っている証拠金は10万円ですから
証拠金維持率111.1%からスタートします。

50pips下がって1万円含み損になりました。
これで9万円/9万円になりますから証拠金維持率100%です。
さらに20pips下がって4,000円マイナス。8.6万円/9万円=95.6%、追証発生です。

次の日までに証拠金維持率を100%に戻さないと強制終了させられるので、4,000円の入金が必要です。

4,000円を入金しなければ強制決済。含み損が実現損になり、口座残高は8.6万円になってしまいます。

いかがでしょう。このシステムで借金なんて出来ますか?借金の前に口座残高ゼロになりますか

ちなみに上記の例で、借金ができるまで下げようと思ったら、証拠金維持率が100%になってから9万円負けないといけないので450pips(900pips÷2単位)下げる必要があります。
一日で103円から98.5円まで動かないと借金なんて出来ません。
そんなこと起こりえますか?

国内口座の最大レバレッジと追証システムをしっかり認識すれば、
ゼロカットシステムなんてあってもなくても同じ。ということが分かると思います。

『そんなこと言って。起こり得ないことが起こるのが為替じゃん。フラッシュ・クラッシュ知らないの?』
という反論が聞こえてきそうです。

例えば、2019年1月3日午前、10分にも満たない間にドル円は5円以上も急落。109円から103.5円まで値を下げました。
凄いことなんですが、言っても550pipなんですよ。しかもその後結構早めに値を戻しています。
仮に決済をせずにその日の終値で550pips下げていても、出来た借金は3万円です。

何十年に一回の大騒ぎで、借金3万円・・・・・
ハッキリ言って、それを根拠に海外FX口座のゼロカットを錦の御旗みたいに伝えるのは、リスクを大げさにしすぎ。(まあそれだけアフィリエイトが儲かるんでしょう)

例えるなら『外に出たら車に轢かれて死ぬかもしれないから一生家から出るな!』レベルの大げささです。
そのための保険で高いスプレッド(手数料)を払い続けるなんて、
死亡保険金200万円の生命保険に毎月30万払い続けるみたいなもんですよ。

『じゃ、スイスフランショックは?』
いやいや、分かって書いてますって。

スイスフランショックは2015年、スイス当局の為替介入撤廃で起きたフランの暴騰ですね。
実に20分位で価格変動率が40%くらいでしたか。あれこそまさに世紀に一度のフラッシュ・クラッシュでしょう。破産した人もたくさんいましたね。
あれは確かにものすごい。
繰り返しますが、世紀に一度、いや有史で最大のフラッシュ・クラッシュかもしれません。

だから僕は、メジャー通貨をおすすめし、マイナー通貨はやめたほうが良いと伝えています。

【ユーロ/スイスフラン】なんて、素人の触る通貨じゃないです。
今でも超高金利のマイナー通貨とかありますが、あんなのいつデフォルト起こしてもおかしくない。

初心者は必ず取引高の多いメジャー通貨をトレードしましょう。

2.スキャルピング禁止のところが多い

僕はスキャルピングをやらないので全く関係ないのですが、
スキャルピングをやる人は、スキャルピングを認めている証券会社でやりましょう。

国内FX証券会社は「ディーリングデスク方式」を採用しているところが多いためスキャルピングは禁止されがちです。

ディーリングデスク方式という言葉を覚える必要は全然ないです。
ざっくり説明すると、顧客から注文を受けた場合、証券会社はインターバンクってところに注文を流します。要するに取り次ぐんですね。
国内証券会社の場合、これを取り次がずに自分の会社で受ける場合があります。
またはある程度の注文をまとめて売り買いをネットして取り次ぐ。

こうすることで、証券会社は顧客が負けた分の利益を獲得することが出来ます。
(ざっくり言うとFXやってる人は90%が負けるので、そっちのほうが儲かるという判断)

スキャルピングを禁止している理由ですが、
スキャルピングは売買の間隔があまりにも短いので、取りまとめる前にトレードが完結してしまうんです。よって顧客の利益がそのまま自社の損失になる。
大半の顧客は負けるんで良いんですが、中には凄まじい金額を動かしているプロがいるので、そのプロの標的になれば自分のところが破綻してしまいます。

だから禁止している会社が多いです。

海外証券会社のメリット

1.追証なしのゼロカットシステム

ゼロカットシステム(口座残高がゼロになったらそれ以下の損失は請求されない)は実際に機能していますし、嘘ではありません。
ただ、上記でも書きましたが、ゼロカットシステムの恩恵を受けられるのはそもそも超ハイレバトレードをやっているか、マイナー通貨をやっているかです。
そんなのゼロカットがあってもなくてもいずれ破綻するから同じです。

国内証券会社でも追証が来ないマネーマネジメントを行いましょう。
この恩恵のために高いスプレッドを払い続けるのは、ハッキリ言って損でしかない。

2.こっそり口座を作れる

海外のFX業者の本人確認は、本人確認書類を写メで取ってデータ送信することで完了します。
自宅に郵送物が届かないので、パソコン・スマホを覗かれない限りバレません。

しかし、そこまで秘密でFXをしたい人がいっぱいいるんですね・・・

海外証券会社のデメリット

1.スプレッドが大きい

上記で書いている通り、海外口座は取引コストが高いです。

2.入出金が遅い、不確実

特に出金ですね。出金するときってだいたいお金が必要なときですから、すぐに出てこないというのは困ります。ましてや出金が出来ないなんてことあったら自己責任では済まされませんよね。

3.税金が高い

海外のFX口座で得た利益は所得になります。御存知の通り、所得税は累進課税制度がひかれていますから、たくさん儲かったらたくさん税金を持っていかれます。
具体的に考えてみると、2,000万円の利益が出た場合、国内ですと分離課税で20.315%ですから、406.3万円となります。
海外ですと他の所得と合算されますので、仮に全部で2,500万円の所得となった場合、40%ですから800万円(FX部分だけで)の税金となります。

実に2倍違ってきます。

ただ、税金は一年単位ですから、利益が出てから考えれば良いですのでデメリットと言うほどでは。。。

単なる違い

メリットデメリットではないですが、あと2つくらい違いがあります。

1.口座開設の手順の違い

国内証券会社の場合、本人確認の手続が厳格です。
マイナンバーが必要になりますし、口座開設書類が書留か本人限定受け取りの手紙で郵送されてきます。

海外証券会社の場合は、本人確認書類をスマホで撮影して送るだけ。

ですので一見、海外の方が簡単で良いじゃん!と思いがちですが、一長一短です。

確かに便利なことは好ましい。しかし、厳格な手続きにも意味があるわけです。
なりすましの防止やマネーロンダリングの防止、確実な課税など。

安心・安全のための手続きと考えられます。

まあ口座開設なんて一回きりのことだし、気にしませんけどね。

2.取引通貨の違い

国内証券会社は、ドル円を始めとしてメジャーな通貨ペア20~40種類くらいの取り扱いが多いです。

一方で、海外はマイナー通貨の取り扱いも多いですし、ゴールド、指数、商品先物などデリバティブも多いですね。

ただ、『そんな組み合わせやるんか??』ということです。
ギャンブルトレードならむちゃくちゃ暴れるものとかやればいいですよ?
でも僕はFXを投資として取り組む初心者を応援しています。
だったらよくわかんないものがいっぱい入ってても、毒にも薬にもならないというのが結論です。

まずはドル円やユーロ、豪ドルで稼げるようにならなきゃ始まらないです。

比較表

わかりやすいように比較表を作成しました。
結局追証が無いってことくらいなんですよね。海外の方が良いのは。
それと、同居人に秘密でFXをしたいってときは役に立ちますね。

僕が国内の口座をおすすめする最大の理由は、2つ。

1.スプレッドが狭い

これは単純な話で、スプレッド=取引コストですから、安ければ安いにこしたことはありませんよね。

2.レバレッジが低い

これ、比較サイトとかでは逆にレバレッジが低いことがデメリットのように書かれてるんですが、僕は逆だと思います。

ハイレバトレードの先に待っているのは自滅しかありません。
25倍でも高すぎるくらいなのに、それ以上は不要です。

ですから、25倍までしか出来ないというのはむしろメリットなんです。

例えば、高速道路の速度制限が120キロなのに、なんで車は180キロも出せるんだろうと疑問に思ったことありませんか?120キロまでしか出せなくて良いじゃん。と。

ここに300キロまで出せる外車を持ってきたらどうでしょうか。
出せるなら出しちゃう人がいるかも知れませんよね?
そして、車と全く違うところは、FXの場合、300キロまで出せると、ほとんどの人は300キロ出しちゃうんです。
事故らないと良いんですが、、、事故りますよ普通。

項目国内海外
スプレッド◎極小×国内の15倍以上
レバレッジ最大25倍888倍~1,000倍
入金◎数秒○数分~30分
出金○30分未満▲数時間~翌日
追証▲あり◎なし
ゼロカット▲なし○あり
税金◎安い(分離課税)×高い(累進課税)
キャンペーン◎キャッシュバック▲ボーナス
口座開設○本人確認あり○簡単な手続

最後に

ネットの情報っていい加減なものです。

海外のFX業者をすすめるサイトがいかに多いことか。

情報に惑わされず自分の目と考えで決めることが大切ですが、現役トレーダーの意見としては、

国内に限る

というのが結論です。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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