こんにちは。FXの鬼ジャンヌです。
下記の記事では『リスクリワードってなんなの?』という質問に答えました。
リスクリワードの計算方法が分かったところで、皆さんの知りたいのは教科書の説明ではないと思います。
トレードで役に立つのか立たないのか?立つとしたらどのように使うか。ですよね。
まとめ
- リスクリワードは実際のトレードで常に意識すべし
- エントリーのときにリスクリワードが取れるかどうか、必ず確認すること
- FXは上か下かを当てるゲームではない
リスクリワードの応用
リスクリワード=平均利益÷平均損失
これは前の記事でも書きましたけど、平均という言葉からも分かる通り、過去のたくさんのトレードを統計して分析に役立てるものですね。
これを『未来に行うトレードにどう役立てるのでしょうか』
考え方を身につける
リスクリワードの考え方は、常に意識しておくべき考え方です。
『平均利益が平均損失を上回っている方が良い』
ですので、常に意識すべきは
【利益を伸ばすこと】 平均利益を上げる動き
【損失を小さくすること】 早めのロスカット
です。
敢えて言うということは、、、みんなこれが逆になるんですよね。
利確は、利益を確定したいものだからすぐにやっちゃう。
損切りは、損失を確定させたくないものだから粘っちゃう。
逆を意識しましょう。
週に一回で良いです。100pipsクラスの勝ちをやれば、リスクリワードは劇的に向上します。
僕は週イチの100。これを目指してチャンスを狙っています。
ここぞと思ったら目標までしっかりグリップ。多少の調整に惑わされない。
エントリーへの活用
いよいよ、トレードのテクニックに入っていきます。
リスクリワードは過去の結果の統計だと言いましたが、
将来のトレードにリスクリワードの考え方を活用していきましょう。
その前に、一つエントリーのポイントを言います。
【エントリーのときに、エグジットのイメージはありますか?】
これない人多いのです。
エントリーのときにエグジットを考えているかどうかは、勝ち組と負け組の大きな違いでしょう。
エグジットのイメージがないから、上か下かのバクチになるんです。
自分が中古車屋さんだとして、いくらで転売できるか考えずに適当に仕入れるみたいなもんです。
他の商売でも、販売価格イメージせずに仕入れるなんてそんなことしないですよね?
エントリーのときには必ずエグジットをイメージして下さい。
いくつか見ておきたいと思います。

これはまさに今取ってきたドル円のチャート(日足)です。
今104.067。
ここで上がるか下がるかを予想する人が多いのですが、それは間違いです。
FXは上か下かを当てるゲームではなく、チャートの動きに対応するゲームです。
ですので今はロングもショートもしない。
仮に下がってきたら103.662あたりでロングしようか。と考えます。
このときに、どこまでは下げる可能性があるか考えます。
つまり損切りのポイントは103.196。約45pips
逆にどこで利確するかも考えます。105.397。約170pips
つまりこのトレードは『勝てるときは170pips勝てて、負けるときは45pips負けるよな?』
と考えるんです。
繰り返します。エントリーのときにエグジットを考えるんです。
初心者の方はこれが出来ません。出来ないというかやりません。
だから途中でビビりが入るんです。
170÷45は約3.8ですから、リスクリワードは1:3.8のトレードだと決定されます。
よってこのロングは正解。ということですね。
リスクリワードはこのように実取引で活用します。
本来の平均利益÷平均損失とは違う使い方で、この取引の想定利益÷想定損失を計算して、
リスクリワードが取れるトレードか否かを試算し、取れそうならGO、取れなさそうなら見送り。
という判断をします。

ポンド円の日足です。
137.615でロングエントリーを考えたときに、下は135.053、上は140.041をターゲットにします。
そうすると損失は260pips、利益は240pips
これはリスクリワードが取れないトレード、つまり見送りです。
であれば、137.615でエントリーするのは見送って、
『135.995あたりでロングにしよう。
それならリスクリワードが取れるし。』
という判断でエントリーポイントを変えていきます。
つまり、リスクリワードは引きつけるためのツールとして活用できる。
このように使いましょう。
最後に
いかがでしょうか。理屈としては聞いたことあるし、みんなが『大切だよ』と言っている
リスクリワードは決して机上の空論ではありません。
実際のトレードにバキバキに効いてくる実用的なツールなのです。
実際のビジネスで、いくらで仕入れれば利益になるか考えるのと同じように、
『どこまで引き付ければ利益になるか』
を検討するのに非常に有用なツールなんです。
最後に大事なことをもう一回言って終わりにします。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
『FXとは、上か下かを当てるゲームではない。チャートに対応するゲームだ。
そのためにはいくらで仕入れていくらで売るかをチャートから読み取ること。』
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