こんにちは。FXの鬼、ジャンヌです。
『損切りは大切だよ』
『損切りできない人に勝ってるトレーダーはいない』
聞いたことあると思います。
大切大切と何度か耳にはするのですが、ただ【大切】と言われても身体で覚えるまではかなり時間がかかりますね。
僕も初心者のころはなかなか損切りできませんでした。
今振り返れば、なぜ大切なのかちゃんと理解していなかったと思います。

今日は損切りの大切さを書くよ!
まとめ
- 損切りとは売り買いの判断が間違っていたことを認めリセットすること
- 損切りが出来ない人に買ってるトレーダーはいない
- 損切りは逆指値を必ずセットしよう
そもそも損切りとはなんなのか
損切りとは、別名ロスカット、ストップロス、ストップとも言います。
損切りは自分で損失を確定させることで、ストップロスはFX会社に強制終了させられることという使い分けもありますが、そこは気にしなくて良いでしょう。
人によっていろんな言い方をするんだなくらいで。
この記事では「損切り」に用語統一します。
損切りとはどういう状態のことを言うのでしょうか。
FXだけではなく仕事でもそうですが、僕は本質を自分なりに考えることがとても大切だと思っています。
エントリーするときには、ロングかショートしかありません。
そしてエントリーすると、必ず含み益か、含み損の状態が発生します。
含み損が発生する場合には二通りあります。
1.判断は正しいけれども、天底でエントリーするのは困難なため、一時的に含み損が発生している。
2.判断が間違っていて、逆に行っている。
1の場合は、時間が経てば含み益に変わるので問題ありません。
問題は2の場合で、ほっておくとどんどん損失が膨れていくことになります。
2の場合は早めに方針変更すべきなのですが、
ここで課題は、【1なのか2なのか判断がつかない】ということなんです。
誰でも1だと期待して、反転することを願います。
ところが2の場合が多いため損が広がっていき、負けが確定的になるんですね。
この、1なのか2なのかわからない中で、2である場合をケアしてどこまでも負けるのを防ごう。
とするのが損切りなんです。
だからとても重要なんです。
だってほっておけば、損失がどんどん広がっていく。
結果塩漬けになるか、我慢の限界まで損切りせずに資産の大半を失い手遅れ状態で損切りする未来が待っています。
判断が間違っていたことを認め、次のトレードに向かわなくてはいけない。
例えばドル円で、10pipsの損切りなら、次のトレードで余裕で挽回できる幅です。
これが50とか100pipsになっちゃうと挽回するのはかなり難しい。
一回のトレードの損失を埋めるのに、20回とか30回必要になります。
これは実際に厳しいですし、なにより平常心を保っていられなくなります。
損切りの意味合い、本質というのはこうです。
【致命傷を負って一発退場するのを避けるために、また、ノーポジに戻して冷静に次のトレードで挽回するために、損失を最小限に抑えるテクニック】
です。
どんなトレーダーでも100%勝つのは不可能。半分勝てれば御の字の世界です。
利益を出すための必要経費として、むしろどんどん損切りをしていくつもりの方が最終的には勝ちへの近道でしょう。
損は嫌いですから、最初は誰だって損切りが嫌いです。好きな人はいません。
でも、FXにおける重要なテクニックです。
僕も他の先輩方と同じ結論です。
【損切りの出来ない人に、勝ってるトレーダーはいない】
そんなに大切であれば、やり方も教えてよ。
というのは当然だと思いますので、下記に損切りのやり方を記載します。
初心者はまずはこの通りに、そして自分なりにアレンジを加えマイルールとしてください。
損切りのやり方
損切りのやり方には大きく3つあります。どれを使うかは最終的には好みなのですが、初心者の方には【pips(値幅)で損切る】をおすすめします。
pips(値幅)で損切る
例えば10pipsとか20pipsとか、幅で決めて、その分逆に行ったら損切るやり方です。
メリットはむちゃむちゃシンプルでルール化しやすい。
これなら誰でも出来ます。
デメリットは、相場環境に対応できないこと。ボラティリティの高い相場とほとんど動かない相場で同じ幅になります。
それと、ロットには注意しないといけません。
僕のブログを読んでくださっている方はマネーマネジメントの重要性を理解して下さっていると思っていますが、同じ10pipsでもロットを上げすぎていると致命傷になります。
くれぐれもハイレバでトレードするのはやめましょう。
では、実際に初心者におすすめの損切り幅です。
僕の経験でこれくらいというおすすめがありますが、上記の通り相場環境によって多少左右されることはご承知おきください。
<おすすめの損切り幅>
ドル円:15pips
豪ドル円:30pips
ユーロドル:30pips
ポンド円:50pips
これは、誤差的な値動きで刈られないように、かつ損失が致命傷にならないように設定したものです。
資産割合で損切る
これも基本的には【pips(値幅)で損切る】と同じなんですが、ロットの概念が入っています。
ロットが大きければ、少ない値幅になりますし、ロットが小さければ余裕を持った値幅になります。
マネーマネジメントの基本で5%ルールというのがありますけれど、例えば資産の5%含み損になったら損切るやり方ですね。
常にロットが同じならという前提で言うと、【pips(値幅)で損切る】と全く同じです。
メリットは、総資産を分母に置くのでマネーマネジメントがやりやすい。
デメリットは、ロットを上げたときに極小の幅で損切りすることになり、勝率が極端に下がることです。ただ、これはハイレバトレードをしないことで回避することが出来るデメリットです。
チャートの位置で損切る
チャートを見ながら、『ここを抜けたら終わりにしよう』と損切りポイントを決めるやり方ですね。
これもありだと思います。
メリットは相場環境に応じて臨機応変に対応できること。例えばサポートラインをブレイクしとき、レンジを下抜けしたとき、などと決められます。
デメリットは2つあり、ひとつはマネーマネジメントは別で計算しないといけないということ。
そのラインで損切りしたときに5%ルールを破ってしまわないかどうか、チェックが必要です。
もう一つは、【その設定したラインの精度は高いですか?】という問題。
エントリーの精度でもなかなか難しいのに、損切りのラインまでしっかり設定するには相当の経験が必要になります。
結論的には初心者にはハードルが高く、おすすめしない方法になります。
機械的に損切るべきか、裁量(判断)で損切るべきか
機械的に損切るべきでしょう。勝ち組トレーダーに回ったときには、損切りも裁量でやったほうが、押し目で損切り出来るので、損切りが少なくて済みます。
ただ、慣れるまでは押し目待っていたら、
『そこまで我慢したならプラマイゼロになるまで我慢したい』
という心理が働くので、損切りできなくなります。
相当慣れて、損切りが自分で出来る自信が持てるまでは機械に任せましょう。
初心者に必ずやってほしい設定
中級者~上級者になるまでは、必ず、逆指値またはOCO、IFD、IFOなどの設定を使って、指定の値に来たら勝手に決済されるようにしてください。
逆指値とは、予め指定の値段まで逆行したら損切りすると設定しておく手法のことで、その価格にタッチすると自動的に損切りを完了してくれるものです
これは必ずされたほうが良いです。
なぜなら、【自分では出来ないから】です。
人間はそもそも損切りをしたくないように出来ています。(プロスペクト理論)
だから強制的に損切りできるような設定を入れておかないと、
『もうちょっとなら大丈夫』
『このあたりで折り返すはず』
と謎の【都合いい理論】が出てきて損切りできなくなる。
いくらで逆指値するかはともかく、【逆指値はマスト】これは覚えておいて実践してください。

必ず【逆指値注文】は入れるようにしよう!
最後に
もう、耳にタコだとは思いますが、理解することと実行できることは別物。
もし完全に実行できてないならばぜひ今から損切りはマイルールに従って実行するようにしましょう!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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