幸せとは何か

為替板コラム
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こんにちは。FXの鬼、ジャンヌです。

幸せとは何かを考えてみる。

20歳のころ、僕も何かを手に入れることだと思っていた。
『お金』『いい家』『学歴』『いい仕事』『ブランド物』『車』

欲しい物はたくさんあったが金が無かった。

だから満たされなかったし、もっともっとと欲しがった。

形のあるものはいつか壊れる。って名言チックなことは聞いたことあったけれど、でも欲しいものは欲しいし、壊れてもいいから欲しかった。

今日、大切な人と喧嘩した人、たくさんいると思う。嫁や旦那、恋人、こども。

ムカついて文句言い倒して、そのままかもしれない。

明日朝起きたら、手にしたモノが全部バラバラになって、そして喧嘩した相手ももういない。
そんな世界が来るなんて想像できますか?

1995年1月17日、それは現実に起こった。

地球の底が抜けたと思った。後にも先にも経験したことがない。あれは地震じゃない。少なくともみんなが知っている地震じゃない。「揺れる」じゃないから。「底が抜けた。」

で、全部なくなった。

家、車、高級時計、バッグ、そして電車や道路、さらには電気ガス水道・・・
ぜ~んぶ無くなった。

でもそんなことはどうでも良い。

後輩は3ヶ月後に結婚する予定だった。その相手がいなくなった。

別の友だちのお父さんは阪神高速道路の上を仕事で走っていた。高速道路の倒壊にトラックごと巻き込まれた。

昨日の夜は普通に寝たのに、普通に朝が来なかったんだ。

阪神淡路大震災。

6,434人の方に朝が来なかった。

マジでこの世の地獄だった。普通に都会だと思っていた神戸が一瞬で瓦礫の山になった。

亡くなった6,434人の方と生き残った他の人との差は何か?
差なんてないから。
神様がいるのか何なのかわかんないけれど、たまたま選ばれてしまったことに理由なんてない。

僕は生き残った側になった。

あの日のことは、人生における原体験になっていると思う。
価値観が180度変わったから。

お金が欲しい、モノが欲しい、地位を得たい。

そういうものに価値を感じなくなった。今生きていることに感謝するようになった。

そして、僕の残りの人生はある意味余生なんじゃないかと思っている。

自分のために何かを手に入れる人生は終えて、世の中のためや、他の人の幸せのために生きたいと思っている。

お金は生きていく上で必要不可欠だけれど、お金があるからって生きていることにはならない。
家族だけでも良い。周りの数人でも良い。
幸せにしてこそ生きている価値だと思う。
そして、家族や周りを幸せにするってことは何か。
それは、自分が生きている。笑顔で生きているってことだと思う。

あなたが生きているだけで、笑っているだけで幸せになる人がたくさんいるから。
だからみんなに命を大切にして欲しい。笑顔を大切にして欲しい。

幸せとは何かを考えてみる。


それはきっとこれから何かを手に入れることじゃない。
今日眠って明日の朝起きたら、大切な人が『おはよう』って言ってくれることじゃないかな。

そんな毎日が明日も、明後日も、明々後日も、1年後も10年後もやってきたらそれは奇跡だと思う。
平凡だけど奇跡。

いつか僕も死ぬけれど、それまではこの幸せに感謝したい。

僕にとって毎年1月17日は、大切なことを思い出す日。
毎年1月17日が来るから、まっとうな人間で踏みとどまれる。

僕は生き残る側に選ばれてしまった。

だから【忘れないこと】が生かされている意味だ。あの日神戸で起こったこと、6,500人とその家族の平凡な奇跡が消えてしまったこと。

忘れずにいて、子どもたちに伝えていきたいと思う。
大抵のものはお金で買えるかもしれないけれど、どんなにお金を積んでも買えない奇跡はもう手にしているってこと。

大切な人と、明日は会えないかもしれない。だからこそ笑顔で『おやすみ』と言おう。

また明日会えると良いな。僕はもう既に幸せだ。

コメント

  1. まい より:

    3.11のお話かと思いましたが、阪神淡路大震災なのですね。
    私は宮城在住で、あの日本当に偶然命を救われました。なぜかいま、本当に奇跡みたいな偶然が重なり、家族全員が生きています。
    事が起きていなければ、なぜ生きているかなんて真面目に考えなかったかもしれません。
    生を受けたことに感謝を、家族そして、出会えたもの全てに感謝を。もしいつか、自分に子供が出来たときに、教えられる側にならなくてはと思っています。
    忘れないこと、本当に大事です。あれからもう10年が経ちました。未だに昨日のことように思います。

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