こんにちは。FXの鬼、ジャンヌです。
今回はメジャーな手法である【ボリンジャーバンド】の説明、そしてFXにおける使い方を解説します。

ボリンジャー・バンドも有名な指標だよね!
ボリンジャーバンドとは、価格のバラつき具合を表す標準偏差をもとに、チャートに表示させることのできるテクニカル指標です。
実戦のトレードでは、順張りでも逆張りでも使用することができるため、様々な相場で活用できるのが強みです。
まとめ
- ボリンジャー・バンドは有名な指標で初心者にも使いやすい
- ボリンジャー・バンドは順張りにも逆張りにも使える
- トレンドかレンジか、相場の見極めが重要になる
ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドの計算に使われている標準偏差とは、「各データの平均との差を2乗して、その合計をデータの総数で割った値の平方根」を意味します。
標準偏差とは、簡単に言うとデータのバラつき度合を意味します。
つまり、データが平均からどれだけ離れているかを表しているのです。
以下の数字の集合を見てください。
データA 35、40、45、55、60、65
データB 15、25、35、65、75、85
データA、データBどちらも平均は50ですが、データBのばらつきの方が大きいことが直感的に分かると思います。
ボリンジャーバンドでいう平均とは、移動平均線を意味します。
そして移動平均線からのバラつき度合を表すのが、±1σや±2σといった標準偏差のラインになります。
ボリンジャーバンドとは、この標準偏差のライン内に高い確率で価格が収まるという統計的な考え方をもとに、将来価格を予測することできるテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドの見方
実際にボリンジャーバンドをチャートに表示させてみましょう。チャートでは、5本ラインがあるうち、真ん中の黒いラインが移動平均線を表しています。
上のラインから順に
ボリンジャー +2σバンド (赤色)
ボリンジャー +1σバンド (青色)
ミドルバンド 移動平均線 (黒色)
ボリンジャー -1σバンド (青色)
ボリンジャー -2σバンド (赤色)
ボリンジャーバンドでわかることは、
「〇パーセントの確率でローソクがバンド内に収まるか」ということです。
-1σから+1σの範囲内にはローソク足が68.3%の確率で収まり、
-2σから+2σの範囲内にはローソク足が95.5%の確率で収まります。

バンドが大きく開いている時ほど、価格の変化が大きいことを表します。
価格の変化が大きいときほど、「〇パーセントの確率でローソク足が収まる」範囲も広がるというわけです。
トレンドが発生しているときは、バンドの傾斜が急になり、「〇パーセントの確率でローソク足が収まる」範囲も移動していきます。
ボリンジャーバンドの使い方
ここからはボリンジャーバンドを実際のトレードで使用する方法を考えていきましょう。
ボリンジャーバンドと言えば、バンドを目安にして、逆張りを行うために使用するイメージがあるかも知れません。
確かに、レンジ相場を見極めることができれば、ローソク足が±2σバンドに差し掛かった時に逆張りのエントリーを行うことで、利益が得られるでしょう。
ですが、トレンドが発生したときであれば、ボリンジャーバンドは順張りで使用するのが基本です。
考案者のジョン・ボリンジャーが、「ボリンジャーバンドは順張り用の指標である」と明言していることからも分かるように、ボリンジャーバンドは順張りで大きな効果を発揮します。
ボリンジャーバンドの順張り
順張りでボリンジャーバンドを使用する場合、ボリンジャーバンドの3つの形状に注目しておきましょう。
・スクイーズ
・エクスパンション
・バンドウォーク
下のチャートで確認してみます。チャートの途中から下落トレンドが発生していますが、この下落トレンド発生前や発生時に、ボリンジャーバンドがどのような動きを見せているのか注目してみましょう。

トレンド発生するときまでは、バンドの幅が収縮していることが分かります。これがスクイーズです。
スクイーズが発生しているときは、値動きが小さくバンド幅も収縮しています。
ちょうど相場が力を溜めている状況と判断してもらうとよいでしょう。
スクイーズが終了すると、ボリンジャーバンドの幅が拡大している期間に突入します。
これがエクスパンションと呼ばれる形です。
エクスパンションの発生と同時に、ローソク足がバンドに沿うように進んでいくことが分かります。これがバンドウォークと呼ばれる現象です。
チャートでは-2σバンドに沿ってローソク足の陰線が続いています。
バンドウォークが見られたら、トレンドフォローを行うことで大きな利益を得られる可能性があります。
ローソク足が±2σのバンドを抜けて、バンドウォークが見られたら順張りでエントリーするのがセオリーです。
ボリンジャーバンドの逆張り
先ほど説明したように、ボリンジャーバンドは±2σのバンド内に95%の確率で収まるという性質があります。
この性質を利用して、±2σのバンドを超えようとしているときに逆張りでエントリーを仕掛けます。
必ずレンジ相場であることを確認し、+2σ付近ではショートでエントリー、-2σ付近ではロングでエントリーを行います。
黄色〇・・・ショートのエントリーポイント
緑色〇・・・ロングのエントリーポイント

もしもエントリー後、ローソク足が予想と反対方向に動いてしまったら損切りを行います。
レンジ相場の逆張りでは、トレンドが発生すると、大きな損失を出してしまう可能性があるので注意が必要です。
中長期的に利益を積み重ねていくためにも、トレンドが発生しそうな場合は速やかに損切を行いましょう。
最後に
このように、ボリンジャー・バンドは視覚的にもわかりやすく、再現性が高い指標ということで人気があります。
もちろん人気に負けない実力も兼ね備えています。
ポイントはレンジ相場とトレンド相場で真逆のインジケーターになること。
レンジかトレンドかの見極めが極めて重要になりますので、その見極めを鍛えて使いたいテクニカル手法です。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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