こんにちは。FXの鬼、ジャンヌです。
最近(2021年8月)FXをやっていてよく聞く単語「テーパリング」。
いやいや、一体全体なんなの?意味もわかんないし。
FXや為替相場への影響は?
私もよくよく考えるとしっかり調べたことが無かったので、調査の上、
初心者にもわかりやすくまとめてみたいと思います。
まとめ
- テーパリングとは金融引締戦略(量的緩和の出口戦略)
- 基本的には外国通貨高になる(株安)
- テーパリングが議論されると円安に、実際に始まると円高傾向に。
- しかし今回は事前に織り込まれており影響は限定的か。
「テーパリング」って単語はそもそもどういう意味
taper(テーパー)という英語から来ています。
taper
1小ろうそく,細ろうそく.
2(点火用の)ろう引き灯心.
3次第に先が細くなること,先細り.
テーパリング【tapering】
1 徐々に減っていくこと。少しずつ勢いがなくなること。先細り。漸減。
2 中央銀行が、量的金融緩和政策による金融資産の購入額を徐々に減らしていくこと。
もうまんま辞書に載っていますね。
FXマーケットにおけるテーパリングとは?
中央銀行が超金融緩和状態から抜け出す過程で採用する出口戦略の一つで、量的緩和策による資産買い入れ額を徐々に減らしていくこと。
英語表記「tapering」の日本語読みです。米国の連邦準備制度理事会(FRB)は2012年に、毎月400億ドルの不動産担保証券(MBS)と450億ドルの長期国債を買う「量的緩和第3弾」(QE3)と呼ばれる政策を開始しました。その後、雇用環境の改善などを受けて、14年1月から9カ月にわたって購入額を徐々に減らしていき、14年10月末にこの政策を終了しました。この購入額縮小の過程がテーパリングと呼ばれました。英語の「taper」は「先が細くなる」「徐々に減らしていく」という意味です。
金融・証券用語解説 大和証券 https://www.daiwa.jp/glossary/YST2460.html
英語のtaperingのことであり、taperとは先細り、漸減を意味する英語。政策金利が実質ゼロ水準にあり、これ以上の引き下げ余地が無い状況下における金融緩和策として、量的緩和策(QE:Quantitative Easing)がある。量的緩和策は、国債や住宅ローン担保証券(MBS)などリスク性のある金融資産を中央銀行が直接買い入れることで、市中への資金供給を増やし景気を刺激することを狙う。
これに対しテーパリングとは、量的緩和策による金融資産の買い入れ額を順次減らしていくことを指す。出口戦略とも呼ばれ、雇用統計などの指標の改善に一定の成果が上がった時点で量的緩和策を縮小していくことを示す用語として使われる。
証券用語解説集 野村證券 https://www.nomura.co.jp/terms/japan/te/A02203.html
要は「量的緩和政策」を段階的にやめますよ~。
ということですね。
量的緩和政策とは上記の引用元にも書いてあるとおり利下げがこれ以上出来ない状況の中で中央銀行がお金をばらまく政策のことと思っておいて結構です。
それをやめるのですから、引き締め政策と言っていいでしょう。
テーパリングの影響
みなさんが興味を持つのはどちらかというと用語の説明よりもこちらでしょう。
実際に為替にどのような影響があるのか。
結論を先にいうと
【テーパリングが実際に開始されても大きな影響はない】
と思います。
理由は今回の【コロナ対策金融じゃぶじゃぶ政策】のテーパリングに関してはすでにあらゆる要人、あらゆる国が示唆し始めていて、徐々に株価や金利、為替相場に折り込みに行っています。
理論上は、テーパリングは通貨の上げ要因ですから円安になるはずです。
(他国ではテーパリングの議論が活発に行われているが、日本はそもそも金融政策が緩かったのと、景気回復にも時間を要しているためテーパリングに関する動きが乏しい)
テーパリング
↓
金融引締
↓
じゃぶじゃぶだった紙幣がマーケットから引き上げ
↓
金利上昇
↓
通貨上昇
↓
つまり【円安】【ドル高】
となるはずなのですが、マーケットは誰もが知っているニュースでは反応しません。
むしろ材料出尽くし感から円高(他の通貨が下げて相対的に円が上がる)になってもおかしくありません。
実はテーパリングはリーマンショック対策における量的緩和の出口戦略として行われたことがあります。
このときもテーパリングの議論が始まると円安にふれましたが、実際にテーパリングが行われるとむしろ円高に振れました。
今回のテーパリングも傾向としては同じ様になるはずですが、前回のようなサプライズはなく、
徐々に円安に織り込まれつつあると考えていいでしょう。
最後に
このように、FXへの影響は限定的と考えられるテーパリングですが、
何が起こっていてどのような影響があるのか。
知ってトレードするのと知らずにやるのとでは雲泥の差があります。
しっかり理解して円安に備えましょう。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント